皮膚常在菌と乾燥肌

肌の保湿には角質層のケラチン(角質細胞)と細胞間脂質が重要ですが、肌表面を覆っている薄い皮脂膜の役割も見逃せません。

 

皮脂膜は毛とペアになって(毛一本に皮脂腺一つが付随しています)体中の皮膚に分布している、皮脂腺が出した皮脂と汗の水分が混ざり合って出来た膜です。 と、ここで疑問がわきませんか。

 

油と水は混ざらないんじゃないの?確かに皮脂と水だけでは混ざりませんが、私たちの体内や肌には常在菌がいて肌表面で皮脂を食べて保湿成分のグリセリン・脂肪酸を分泌し水分である汗と混ぜ合わせています。

 

この皮膚常在菌の媒介によって、皮脂は汗と一緒になって天然のバリアで肌を守っています。常在菌はまた、本来はアルカリ性である皮膚を弱酸性に整える働きもします。

 

皮膚常在菌は人によって違いますが表皮ブドウ球菌やアクネ菌や真菌類などの約10種類があり、皮脂分解によって様々な成分を肌にもたらします。

 

この様々な成分の中には遊離脂肪酸という湿疹などの元になる成分もあるのですが、他の常在菌がこれを分解して常在菌同士絶妙な持ちつ持たれつの関係で『常在菌叢』・『皮膚フローラ』としてお花畑のように肌表面に広がっています。

 

普段健康な状態では皮膚常在菌は無害であるどころか、天然の保湿成分を作って肌をバリアしてくれるためとても有益な存在です。また常在菌の働きによって肌を弱酸性に保つことは、アルカリ性の環境を好む多くの病原菌を寄せ付けません。

 

しかし一旦皮膚常在菌の関係が崩れると、ときとして乾燥肌になったりニキビや湿疹が出来たりします。常在菌のお花畑は現代社会ではバランスを保つのが昔よりも難しいのです。

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